長岡亮介(音楽家)
Citroen ami6

古いフランス車が教えてくれること PART2

○DSに乗られて何年くらいですか?
7年とかですかね。もう長いんですよ。ami6なんて10年以上です。なので今は、DSとami6とあともう1台、新めのがあるので3台ですね。気持ち悪いっすよね(笑)。

○いえいえ(笑)、それぞれの車の気に入ってるところを教えてください。
ami6は特に「足るを知ってる」というか。簡素だけどこれで十分じゃんって思うし、居心地がいいですね。DSは、シトロエンの思想に乗ってる感じがします。まあどっちもそうなんですけど、車なんだけど車じゃないっていうか。

○確かに、あのデザインも奇をてらったわけではないですもんね。
そうそう、普通に一生懸命やったらあんな形になったという、一番美しいですよね。それは時代の賜物というか、今だったら無理でしょうね。

○ですよね。この間、友達と初めてドイツとフランスに行って、レンタカーでアウトバーンを走ったんですが、ドイツ車が持つ質実剛健というイメージを実際に体感しました。アウトバーンを走るならこの形になるよねっていう。シトロエンもフランスの石畳を走ることを想定して乗り心地に特徴が出てたりするし、本当にその国でしか出来ない車のあり方っていうのが身をもってわかりました。
確かに車って、「地産地消」だったのがいいところですよね。今はほとんど、多国籍企業みたいになっちゃってるからアレですけど。

○車好きとしてはいい体験ができたなって思います。でも、アウトバーンではドイツ車やっぱりすげーって思ってたんですけど、その後フランスに行ったら完全にフランス車に心を奪われて、帰ってきてからシトロエンばかり探している状態なんですよね。
すごいいいですよ。今はわからないですけど、元々フランス車って質素で裕福な国の感じじゃないというか。だからフランスの古い車は、もの哀しい感じがするんですよね。そういう感じもありつつ、でも乗り心地とかは独特で配慮されていてフェミニンというか。外見はそんな重要じゃないぞ! と訴えてる気がしてて。と言いつつ、いい形とかしてたりするから、慎ましさがあると思う。

○長岡さんは車のインテリアについてどう思いますか?
僕が90年代半ばくらいのパジェロを買った時は、すぐカーナビを外して素に戻したんですよね。今のサイバーな車は完結し過ぎていて、人間はまだそんなに進歩してないって思ってしまうんですよね。地球に生きている動物が乗るものなのに隙がない感じがする。でもさっき、一輪挿しを見せてもらいましたけど、ああいうのはいいですよね。古い車と親和性があるというか。花とかは自然の感じが入ってくるから洒落てると思います。今の車ってどんどん要塞みたいになってきてるから、花とかあると1人だけの世界じゃないというか。
<続く>

>ながおか・りょうすけ/1978年生まれ。ペトロールズの歌とギター。サポートギタリストも務めるほか楽曲提供など多数。毎週土曜22時〜、J−WAVE『CITROËN FOURGONNETTE』ナビゲーター。
>オカタオカ(イラストレーター)/宮崎生まれ鹿児島育ち。桑沢デザイン研究所卒業。書籍、アパレル、広告などにイラストレーションを提供。ペインティングのみならず、セラミックやウッドカットなどさまざまな手法で作品を発表。犬と車が好き。愛車はボルボ940とホンダCITY。

@nagaokaryosuke
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